こんにちは(^▽^)/ 久しぶりの投稿となってしまいました?
この間になにをしていたかというと看護学校で授業をしていました。わたしたちのやりたいことが少しずつ実現しています。訪問看護はもちろん、地域の方に訪問看護を知ってもらいたい、未来の人を育てたい思いもあり、地域と連携した関りや活動をしています。
もかが地域に出来ること
もか訪問看護ステーションは地域に訪問看護を広めたい、知ってほしい!という思いで日々様々な方と関わらせてもらっています。なぜなら、訪問看護という制度をそもそも知らない人がたくさんいるのです。
必要な人に必要なサービスが行き届いていない現状は、情報格差という問題もあると考えています。
そのために私たちは何に出来ること、それは訪問看護を知ってもらうということです。
その第一歩として実現したのが訪問看護の教員です。
看護学校で在宅看護についての授業内容
在宅医療の概要とACP
今回は株式会社モカとして依頼を受け、管理者である浅野に教員としていってもらいました。主な内容は在宅医療の概要と、ACPについてです。
ACPは日本語でいうとアドバンス・ケア・プランニング。
人生の選択とでも訳しましょう。
自分が不自由な暮らしを選択せねばならぬ時、自分の家族の意思疎通が困難になるとき、そういう時は必ず来ます。
その時にどう本人の意思を尊重してあげるか、また、残された大切な人たちが困らないように自分の意思を伝えてあげるのか。
「自分は何を大切にしたいのか、自分らしく生きる」
そのような意思決定は、自分にとって、周りの人にとって大切なことです。
アメリカではACPについて普及されており、家族で日常的にこのような会話が多くされているようですが、日本ではまだまだ「不謹慎だ」「死と向き合いたくない」などの声も多く聞かれているのが現状です。死は誰にでも訪れるものです。どのように生きたいか、どのように死にたいか、本人の人生観や価値観、希望を叶えてあげることが本人の尊重になるのではないかと思います。
在宅看護もその一つです。
近年、日本は超高齢社会となり、人生100年時代と言われています。
これは健康で100年でしたらみんなハッピーですが、なにかしら加齢に伴い病気や思うように体が動かなくなることもありますよね。
そのような背景があり、普及してきたのが在宅医療。家で看取れるなら家にいたいなどの声が多く聞かれ、近年急速に在宅医療は進化しています。
在宅看護というのも歴史の浅い分野なのですね。
ですが、多様性が求められる時代に合った、その人らしさを軸にした看護の根幹な気もします。
今回の授業ではそのようなACP、看護学生さんたちはどう考えるかな?
ということをメインでお話させていただきました。
浅野先生の実体験
浅野先生はこのような話をしていました。
「わたしには学生時代から仲良くしていた友達がいました。その子も看護師になったのだけれど、仕事が合わなくて転職を繰り返していました。
別々の職場だったけれど、ずっと仲良くして、時々電話したりお茶したりしてそんな日常を過ごしていました。
あるとき、仕事が決まって携帯電話の販売お姉さんをやることになりました。すっごく頑張っていて、職場でも評価され、私も「キャリアウーマンになったんだね!」と嬉しかったことを覚えています。
そんなこんなで月日が経ったころ、1本の電話が鳴りました。着信はその子からのものでした。電話に出ると「私、白血病になっちゃったみたい…」と。「家で過ごせるなら過ごしたいから、何かいい方法ないかな?」という内容でした。
私はまだ訪問看護なりたてで知識も経験も乏しく、その子に提供してあげられるものは何もありませんでした。当時の上司に相談して何か出来ることはないか聞いたものの、下っ端のわたしから上司への伝達も思うようにいかず、そうこうしているうちに友達から「尽力ありがとう。」とだけ連絡がきました。そして間もなく、その友人は亡くなってしまいました。」
こんな話をしてくれました。
決して浅野先生の中で成功体験ではなかったと思います。それでもこの話をしたのは、大切な人との大切な時間を後悔してほしくないからだと思います。彼女は浅野の中で生きています。浅野が彼女の話をして、みんなの中で糧となり誰かに繋いでいけると、その人の中にも生き続けるのではないでしょうか。そのように話していました。
看護学生さんの授業のアンケートにはこの話が印象に残ったなど書いてくださる方が多く、家族と話し合ってみようと思ったと書いてくれた人もいました。在宅看護に興味を持ったり、自分が出来ることを考えたいと言ってくれる学生さんもおり、学生さんたちになにか刺さって、考えるきっかけとなってくれたなら私たちが学生さんたちに何かを伝える意味はあったのだなぁ、、なんて思っています。
自分と大切な人の、意思決定について、この記事を読んでる人も話してくれたらうれしいなと思います。「どう生きたい?どう死にたい?」そんなフランクな感じでもいいかもしれません。
今後の講義予定
時々このような学生講師や、高齢者の方向けに講義を行ったりしています。このような機会をいただけることは私たちにとっても学びになりますね。本当に感謝でいっぱいです。
今後は中学校で職業講演でお声をかけていただき、中学生と関わる機会があります。とても楽しみです!!
NOTEにもちょこちょこアップしているのでチェックしてみてください!https://note.com/notes